人名
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雑誌 |
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オール, ヘルマン |
2等砲兵 第4中隊 膠州海軍砲兵大隊 |
以下の伝記データは、高知大学・ 瀬戸武彦教授のデータに基づくものです。
海軍膠州砲兵隊第4中隊・2等砲兵。
板東時代の1918年4月4日から6日の三日間、ブランダウ演劇グループによるクライストの『壊れ甕』の上演に際して、司法顧問官ヴァルター役を演じた【『バラッケ』第2巻、33頁】。また、タパタオの13号A小屋でコッホ(Walter Koch)と靴屋を営んだ。2003年5月11日付けの『エッケルンフェルデ新聞』(Eckernförde Zeitung)は、オールの板東収容所時代の手記や写真、『バラッケ』等の遺品に触れて、板東収容所が比類ない人道的な待遇でドイツ人を処遇したことを伝えている。それらの遺品は遺族にあたるハインリヒ・ローズィア(Heinrich Rosier)氏の目に留まったことから発したものである。オールの手記には、演劇、コンサート、スポーツ等や、ベートーヴェンの『第九』の演奏、指揮者へルマン・ハンゼンやパウル・エンゲル等へ数多くの言及がされているとのことである。ローズィア氏はこれらの遺品を当地のリーゼビー(Rieseby)博物館に寄贈するとのことである【このオールに関しての情報は、四国学院大非常勤講師の小阪清行氏が「チンタオ・ドイツ兵俘虜研究会」のメール会報18号に寄せた記事から得たものである】。シュレースヴィヒのアルヌム出身。
(4247:大阪→徳島→板東)
雑誌 1918年09月08日: 日刊電報通信
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