板東収容所のバーチャル・ツアー

18. 「シグナルベルク」という監視小屋がある丘

 
 

今日ではシグナルベルク(直訳:「合図山」)は完全に樹木で覆われてしまっているが、収容所のあった当時はほとんど禿げ山の状態に近かった。山の頂上には監視小屋が設けられ、そこからは収容所を一望の下に見下ろすことができた。残された写真からわかるように、シグナルベルクにはたくさんの小屋があり、また日よけ付きの寝椅子やさまざまな腰を下ろす場所があった。1917年7月に行われた演劇『群盗』の野外公演では舞台は上の池のほとりに設けられ、一方その対岸のシグナルベルクは観客席として用いられた。