板東収容所のバーチャル・ツアー
30. ケーバーライン写真館
『日本・板東俘虜収容所案内』が刊行された当時には、ケーバーラインとグロッセの2人の捕虜がそれぞれ別個に写真店を経営していた。ケーバーラインの店は医務室の南側にあり、グロッセはタパウタウ地区の小屋5号に店舗を構えていた(1)。のちに2人は、共同で経営を行うことにし、ケーバーラインのアトリエを用いて営業を続けた。収容所の新聞にも両者連名で広告が載っている。
このほかに写真撮影のサービスを提供していたのは「板東東部」にあったゲシュケの店と(2)、タパウタウ地区の小屋10号のホルトカンプの店である(3)。今日なお現存する多くの写真は、収容所生活の様子を目に見える形で伝えてくれる。
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