人名
| 雑誌 |

アンデルス, エルンスト

少佐 参謀本部 海軍歩兵第3大隊

以下の伝記データは、高知大学・ 瀬戸武彦教授のデータに基づくものです。 

海軍歩兵第3大隊参謀本部・陸軍歩兵少佐。
〔外方陣地部隊右翼陣地指揮官〕。
日独戦争では独軍の主力部隊であるアンデルス支隊を率いて、日本軍の前線部隊と激しい戦闘を繰り広げた。11月19日、久留米から青島の堀内文次郎少将に宛てて、青島での配慮に対する感謝の言葉とともに、久留米収容所での厳しい監視・管理に耐えなければならないことを記した書簡を送った。文面最後の発信地としては、久留米の「海兵第3大隊本部にて」と記されている。【堀内『青島攻囲陣中記』155頁】久留米収容所の俘虜代表を務めた。 1915年11月15日に起こった真崎甚三郎所長によるベーゼ(Boese)、フローリアン(Florian)両中尉殴打事件では、俘虜の虐待を禁じたハーグ条約を根拠に真崎所長の行為に激しく抗議し、米国大使館員の派遣を要求した。会談にはスクリーバ(Scriba)予備少尉とフォークト(Vogt)予備少尉が、日本の事情通として同席した。1917年2月3日、俘虜将校を代表して情報局へ信書の発送を願い出た。支給される俸給と自己貯蓄の取り崩しでは、特に中尉、少尉の生活に困窮を来たしてきたためであった。本国からの補填を申請するため、青島陥落前に上海に 逃れたクルーゼン青島高等判事に信書を出したいと願い出たが却下された。
(316:久留米)

雑誌 

1919年10月11日: 日刊電報通信

1919年10月11日 第170号  (第8巻 vol.3 1919年9月1日~1919年11月29日)