演劇
1919年10月~12月の上演の批評
| 1919年10月23日(再上演2回):「東シベリアで苦しんでいる戦友のための義援興行」
上演作品:ルートヴィヒ・トーマ『ロッテの誕生日』(1)
慈善公演のプログラムは、第1部が様々な音楽演奏と歌唱、休憩の後の第2部がルートヴィヒ・トーマ『ロッテの誕生日』の上演であった。プログラムの販売には、くじ引きがついた。賞品は、1等はビール1樽、2等は、ノミ取り粉とトイレットペーパー1巻きなど(2)入りの旅行用トランク、3等は3円相当のソーセージ詰め合わせであった。さらに下位の賞品は、トルテや赤ワイン1瓶、夏用ソックスなどであった。プログラムの値段は10銭だった。DIJ図書室が所蔵しているプログラムのくじ番号は615で、1919年10月28日『日刊電報通信』で発表された当選番号の中には残念ながら入っていない(3)。プログラムの売上と入場券販売、そして寄付による総額は182円90銭にのぼった。諸経費を除いた純利益134円77銭は、収容所内の最年長者であるクレーマン少佐によって、シベリアに送金された(4)。
義援興行の宣伝. T.T.B. Bd. 8, 23. Oktober 1919 No. 180, S. [6]
当選者の発表. T.T.B. Bd. 8, 28. Oktober 1919 No. 185, S. 4
収益の目録. T.T.B. Bd. 8, 31. Oktober 1919 No. 188, S. 2
|
|