木彫細工

「金属細工」のグループには上に挙げた32点がふくまれるが、「木彫細工」としてはさまざまな61点ほどが出品されている。象眼細工の中では何よりもまず308番のアルバム(特別賞第2位、Fグループ第1位、シュレーアー2等工兵)をあげなければならいが、その表紙には収容所山から見たわが収容所の展観が描かれている。この作品は、とても精密に作られている。有名なシュヴィントの絵をもとにした「朝の時間」(Fグループ第2位、シャラー2等海砲兵)も、その丁寧な仕事振りで多くの人々の関心を集めた。同じ作者による、「部屋の隅」と「農民の像」の両者も同様である。
この象眼細工にはさらに、非常にきれいに作られた書類箱(Fグループ第3位、グリュネヴェラー2等海砲兵)もふくまれている。
焼絵細工・切り込み細工・糸鋸細工には、とてもたくさんの出品があった。「ヒンデンブルク」の顔(Gグループ第1位、クヴィンテン1等海砲兵)と304番の「絵画」(Gグループ第2位、ドルト1等海砲兵)は魅力的な作品であり、たくさんの額縁・パン皿・朝食皿・裁縫箱なども同様である。
切り込み細工とその他の木彫には、茶盆(Gグループ第3位、ヴァルター2等海兵)、さまざまな額縁等々がたくさんある。いろいろな糸鋸細工のほかに、ここには丁寧に作られた切手用戸棚(Gグループ第2位、ホルンマン2等工兵)や寝椅子(ヒルシュ伍長)も挙げることができる。