エンゲル, パウル

注記 

以下の伝記データは、高知大学・ 瀬戸武彦教授のデータに基づくものです。 

海軍歩兵第3大隊第7中隊・2等歩兵。
［上海居留地工部局音楽隊員］。
ヴァイオリン奏者。隊長はハンス・ミリエス（Millies）であった。1914年12月15日、在上海総領事から外務大臣宛に、上海租界の代表から、指揮者ミリエスとその楽団員であるエンゲル、ガーライス（Gareis）及びプレフェナー（Profener）は非戦闘員なので解放せよ、との申し入れがあるとの親書が出されたが、軍籍があることから不許可になった。
丸亀時代の1915年に「エンゲル・オーケストラ」を結成した。1917年板東に移された後、松山からの俘虜を加え団員は45人になった。1番札所の霊山寺等で練習し、やがて遍路宿で地元の青年達に楽器のてほどきをした。板東では17回の演奏会、3回のシンフォニー、2回の「ベートーヴェンの夕べ」で指揮を執った。松江豊寿所長の理解もあって徳島市内で出張指導をするようになり、「エンゲル音楽教室」とでも言えるものを開設した。当初場所は公会堂であったが、やがてメンバーの一人であった立木真一の自宅、立木写真家の2階に練習場を移した。
エンゲルの帰国に際しては、徳島の一流料亭「越後亭」で何度も送別の宴が開かれた。『青島の戦士』や『シュテッヒャー大尉行進曲』を作曲し、またラムゼーガー（Ramseger）【ラーン（Laan）の項を参照】作曲の『忠臣蔵』の指揮・演奏もするなど、ハンゼン軍楽曹長とともに、板東収容所での音楽活動では多大の功績を果たした。
（1880：丸亀→板東）

演奏会 のプログラム 

板東における第2回演奏会　パウル・エンゲル指揮 (1917年06月03日)

板東における第3回演奏会　パウル・エンゲル指揮 (1917年07月08日)

第1回シンフォニー・コンサート　1917年12月9日　パウル・エンゲル指揮　健康保健組合のため (1917年12月09日)

板東における第8回演奏会　パウル・エンゲル指揮　[ヴァージョンA] (1918年02月17日)

板東における第8回演奏会　パウル・エンゲル指揮　[ヴァージョンB] (1918年02月17日)

歌曲の夕べ　ピアノ・リュート伴奏による歌曲。朗読。バイオリン・ピアノ・ソナタ (1918年12月29日)

エンゲル・オーケストラのソロ・コンサート　1918年1月19日　7時 (1919年01月19日)

ウィーン・アンサンブル　第1回演奏会　指揮者：パウル・エンゲル (1919年02月08日)

エンゲル・オーケストラ　第3回シンフォニー・コンサート ベートーヴェン (1919年02月22日)

エンゲル・オーケストラ　第15回演奏会　指揮者：ヴェルナー 後備副曹長　ソリスト：P.エンゲル海軍2等歩兵 (1919年05月18日)

MAKオーケストラ・エンゲル・オーケストラ　第2回共演コンサート　指揮者：パウル・エンゲル海軍2等歩兵 (1919年11月30日)

エンゲル・オーケストラ　第2回シンフォニー・コンサート　ハイドン・ベートーヴェン (1918年04月28日)

皇帝陛下ヴィルヘルム2世の誕生日に際して1917年1月28日日曜日のプログラム (1917年01月28日)

第2回室内楽の夕べのプログラム (1917年02月18日)

丸亀俘虜収容所オーケストラの演奏会 (1917年03月18日)

モルトレヒト男声合唱団歌曲の夕べ　エンゲル弦楽オーケストラ、ウィーン・アンサンブル共演 (1918年10月20日)

演奏会 のプログラム 

ハインリヒ・フォン・クライスト作「こわれがめ」 (1918年04月04日)

LABEL_SONSTV 

第1回シンフォニー・コンサートの解説　1917年12月9日　パウル・エンゲル指揮　

雑誌 

1918年10月06日: ディ・バラッケ。板東俘虜収容所新聞

第1（54）号　1918年10月6日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

第5（58）号　1918年11月3日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

第10号　1917年12月2日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第12号　1917年12月16日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第15号　1918年1月6日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第16号　1918年1月13日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第20号　1918年2月10日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第21号　1918年2月17日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第22号　1918年2月24日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第23号　1918年3月3日  (第１巻　1917年10月～1918年3月：第1号　1917年9月30日～第26号　1918年3月24日)

第6 (32)号　1918年5月5日  (第２巻　1918年4月～1918年9月：第1 (27)号　1918年3月31日～第27号　1918年9月29日)

第9 (35)号　1918年5月26日  (第２巻　1918年4月～1918年9月：第1 (27)号　1918年3月31日～第27号　1918年9月29日)

第12 (38)号　1918年6月16日  (第２巻　1918年4月～1918年9月：第1 (27)号　1918年3月31日～第27号　1918年9月29日)

第16 (42)号　1918年7月14日  (第２巻　1918年4月～1918年9月：第1 (27)号　1918年3月31日～第27号　1918年9月29日)

第19 (45)号　1918年8月4日  (第２巻　1918年4月～1918年9月：第1 (27)号　1918年3月31日～第27号　1918年9月29日)

第25 (51)号　1918年9月15日  (第２巻　1918年4月～1918年9月：第1 (27)号　1918年3月31日～第27号　1918年9月29日)

第4（57）号　1918年10月27日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

第17 (70)号　1919年1月26日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

第20 (73)号　1919年2月16日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

第22 (75)号　1919年3月1日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

第26 (79)号　1919年3月30日  (第3巻　1918年10月～1919年3月：第1号（54）1918年10月6日～第26号（79）1919年3月30日)

1919年5月  (第４巻　1919年4月～9月)

1919年6月  (第４巻　1919年4月～9月)

1919年7月  (第４巻　1919年4月～9月)

1919年8月  (第４巻　1919年4月～9月)

1919年9月  (第４巻　1919年4月～9月)

1919年1月17日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年2月1日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年2月5日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年2月7日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年2月21日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年2月22日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年3月13日  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年3月12日(訂正4月)  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年5月1日 第13号  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年5月15日 第28号  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年5月16日 第29号  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年5月17日 第30号  (第6巻　vol.3　1919年1月1日～1919年5月31日)

1919年7月19日 第94号  (第7巻　vol.3　1919年6月1日～1919年8月31日)

1919年8月29日 第131号  (第7巻　vol.3　1919年6月1日～1919年8月31日)

1919年10月16日 第174号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1919年10月17日 第175号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1919年10月18日 第176号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1919年11月1日 第189号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1919年11月8日 第197号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1919年11月20日 第209号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1919年11月27日 第215号  (第8巻　vol.3　1919年9月1日～1919年11月29日)

1917年12月6日  (第2巻　1917年9月1日～1917年12月31日)

1918年1月5日  (第3巻　1918年1月1日～1918年4月30日)

1918年2月14日  (第3巻　1918年1月1日～1918年4月30日)

1918年2月16日  (第3巻　1918年1月1日～1918年4月30日)

1918年4月27日  (第3巻　1918年1月1日～1918年4月30日)

1918年5月21日  (第4巻　1918年5月3日～1918年8月31日)

1918年7月6日  (第4巻　1918年5月3日～1918年8月31日)

1918年8月31日  (第4巻　1918年5月3日～1918年8月31日)

1918年9月6日  (第5巻　1918年9月1日～1918年12月31日)

1918年9月7日  (第5巻　1918年9月1日～1918年12月31日)